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吉村昭  「空白の戦記」(新潮文庫)

吉村昭  「空白の戦記」(新潮文庫)
宇垣中将という有名な戦争指揮官がいる。この人同じ吉村の作品「零式戦闘機」に登場する。
できたばかりの「零式戦闘機」でアメリカ軍ブイン基地を偵察にかの山本五十六大将とともにでかける。この偵察をアメリカが事前に察知していて、山本大将の乗った一番機が迎撃され、墜落炎上。山本大将はこれで戦死。
 山本大将を死なせてしまったという負い目があったのか。宇垣は日本がポツダム宣言を受諾、敗戦を宣言した玉音放送の後の8月15日の16時に特攻隊になりアメリカ戦艦に向かって玉砕をした。
 特攻、玉砕は宇垣中将だけで行えばそれなりに納得もできるのだが、何と23名の若者を引き連れて実施された。アメリカ艦隊に到着する前に、戦闘機が故障したりして不時着で助かった者もいたが、少なくとも11人は特攻死した。本当に宇垣は最低でバカな男と思う。
 戦争は終わっていて、それを知っていて若者を死へおいやったのである。
 この吉村の作品で初めて特攻隊で亡くなった若者が2000名余になることを知った。

by はなゆめ爺や

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