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山田詠美  「ジェントルマン」 (講談社文庫)

山田詠美  「ジェントルマン」 (講談社文庫)
山田詠美の作品は、本音からくる体験と、それを信じる強い気持ちが重なり合い、それが天才的な言葉の発見、表現により魅力的な山田ワールドを作り上げてきた。
 この作品も、言葉や彼女の持つ信念は変わらず表現されているが、多分、本能や体験を基礎に作った作品でなく、頭で懸命に作り上げた作品であるため、言い回しがくどく、やや観念な味が強くですぎ、わくわくするような山田ワールドとはかなり異なってしまっている。
 でも、山田独特の訓語や言葉拾いは随所にちりばめてある。そして、この物語では言葉を紡いで、また紡いで、そして最後には言葉は失われてしまう。そこまで行ってしまった、稀有な文学作品になっている。


by はなゆめ爺や

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