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吉村昭  「旅行鞄のなか」(文春文庫)

吉村昭  「旅行鞄のなか」(文春文庫)
エッセイ集。
吉村は古今東西の文学作品では短編を好む。若い頃は体に重い疾患を抱えていて、長編を読む体力が無かったため、自然と短編を好むようになったのだと思う。梶井基次郎が特に好きであり、その中でも「闇の絵巻」が好きとこのエッセイ集で書いている。うれしい。私も好きな作品のひとつだから。梶井が真っ暗闇の道を歩いて入院している療養所に帰る。手探りのようにして歩いていると、突然療養所の明かりがみえる。それを梶井はこう表現する。
 「パァーンとシンバルをたたいたようなかんじである。」
吉村も思ったようだが、私もこの作品のこの文章が際立って思い出す。
 吉村はよく殆どが取材のためだが、一人旅をする。長崎と北海道への旅が多く、エッセイでもその両地がよく登場する。
 でも、子細に読むと。どうも吉村は宇和島をこよなく愛しているように思う。宇和島、未知の街。吉村にひかれて行ってみたくなる。


by はなゆめ爺や

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