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井上靖  「春の海図」(角川文庫)

井上靖  「春の海図」(角川文庫)
恋愛は肉体交渉を伴う。肉体関係を深く、濃く描くことで、愛情の深さだけでなく、恨み、憎悪が物語の中で、際立たせることとなる。
 こういう恋愛物語とまったく相反する物語を紡ぐのが井上靖の恋愛物語である。
茜と登山家の河野の間には確かに恋愛感情が漂っている。それは、ちょっとした会話の中や仕種のなかに現れている。しかし、決してどちらからも、好きとか愛しているというような直截的な言葉は発せられない。
 そして、河野は3-4年の海外暮らしのために機上の人となる。
爽やかな物語に、2人の別離を知って読者は少しセンチメンタルな気分になる。


by はなゆめ爺や

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| 古本読書日記 | 08:28 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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