FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

三浦綾子  「命ある限り」(角川文庫)

三浦綾子  「命ある限り」(角川文庫)
前にも書いたかも知れないが、三浦の処女作「氷点」は、ものすごい売れ行き、映画にもテレビドラマにもなり空前の「氷点」ブームを起こした。これにあやかってできたテレビ番組がかの「笑点」である。この作品で、三浦は笑点の出演依頼があったことをあかしている。
 へえ、出演すればよかったのにと心底思った。
 この作品を書いた1980年ごろには三浦は障害者3級になっていた。常に体の状態と戦いをしながらの作品を創る。
 三浦の作品が素晴らしいのは、夫、光世の献身的な綾子への愛があるからだと思う。綾子は抑制して自らのことを書くから、おしとやかな性格のように思えるが、結構わがままで、個性も強烈な人だと思う。身体が弱い綾子の執筆に代わって名作「塩狩峠」から光世の口述筆記になった。
おそらく口述しながら光世が、文章や作品の内容の改変を意見していると思う。
 光世の深い優しい想いが、綾子の作品には溢れている。綾子の作品は、綾子、光世の合作だと思う。光世は木が大好きで、生きがいを持って営林署に勤めていた。綾子の要望で(私には少しわがままに思われるが)好きな職場を離職した。その時、光世は悲しく寂しかっただろうと思う。

by はなゆめ爺や

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| 古本読書日記 | 21:10 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT