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アンソロジー 「隣」(百年文庫)

アンソロジー 「隣」(百年文庫)
小林多喜二、十和田躁、宮本百合子、それぞれ一篇ずつの短編、中編集。
どれも味わい深い作品ばかり。十和田の作品は、子供は、それほど純真なものでなく、嫉妬もあるし、物言いも大人とおなじようで、位により上下の関係もある。子供を描写するが、登場人物を苗字で表現。リズムある文体だが、苗字表現が子供話であるが、大人世界の話のように思わせる。
 宮本百合子の作品は最後の勇吉に電話をかけるサイの場面が鮮やか。戦争中か戦前の話。
電話がまだ一般には普及していない。電話は今で言えば日本から南米の国にかけるとおなじくらい遠く感じる。勇吉の受け答えと安否を心配して懸命にかけている姉の必死さが遠いきれてしまいそうな雰囲気が実にうまく描かれている。

by はなゆめ爺や

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