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吉村昭  「朱の丸御用船」 (文春文庫)

吉村昭  「朱の丸御用船」 (文春文庫)
江戸時代の物資の主力輸送手段は船。道路は整備されていないし、山谷が多く物資輸送には適していないからである。
 船は危険が伴う。風雨にさらされ、難破破船するものも多々ある。また船が浸水し傾き、それを修正するため、物資を投機することもしばしば。そして、これらのことは大海のなかでおこなわれるので、殆ど他人に見られることはない。そこに目をつけ犯罪が起きる。
 船荷を途中の港で全部売り払う。そして船が難破したと称して、適当な陸にあがり、大金を地中にうめ、お調べが終わったところでその大金を掘り出す。あるいは海上で別船と商売して金を手にいれる。そして最後の目的地で荷受人に途中で嵐にあい、一部の荷を海に投棄したという。
 また海岸沿いの村では時々座礁した船にあう。それで、漁民はその船に向かい船から荷物をかっさらってくる。座礁地には裕福な村が点在していたという。
 こうした要素をすべてとりこみ、この小説はできている。なかなかよく書けていて面白い。

by はなゆめ爺や

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