吉村昭 「海軍 乙事件」(文春文庫)
吉村昭 「海軍 乙事件」(文春文庫)
乙事件というからには甲事件というものがある。この本ではその両方をとりあげている。
乙はパラオからフィリピンに向かった大型戦闘機が悪天候にあい、不時着。その際、最高機密書類を紛失。これがアメリカ軍にわたり、フィリピンレイテ戦などで大被害を日本が被った事件。甲事件は山本五十六最高司令官の乗った偵察機が米軍戦闘機に撃ち落され最高司令官が死亡したという事件。
この2作品で共通する点。
会社もそうだけど、1000円、2000円のちょろまかしには目くじらをたて始末書だ減給だとか罰則を科すが、これが億円とかなると、実行した当人はともかく、その上役やまたその上もことが大きすぎて責任がとれず、問題をあいまいにしてしまう。それで下手をすると、実行者にお咎めはないどころか、出世の階段を順調にかけのぼることがある。
こんなことをこの作品を読んで思い出す。
by はなゆめ爺や
乙事件というからには甲事件というものがある。この本ではその両方をとりあげている。
乙はパラオからフィリピンに向かった大型戦闘機が悪天候にあい、不時着。その際、最高機密書類を紛失。これがアメリカ軍にわたり、フィリピンレイテ戦などで大被害を日本が被った事件。甲事件は山本五十六最高司令官の乗った偵察機が米軍戦闘機に撃ち落され最高司令官が死亡したという事件。
この2作品で共通する点。
会社もそうだけど、1000円、2000円のちょろまかしには目くじらをたて始末書だ減給だとか罰則を科すが、これが億円とかなると、実行した当人はともかく、その上役やまたその上もことが大きすぎて責任がとれず、問題をあいまいにしてしまう。それで下手をすると、実行者にお咎めはないどころか、出世の階段を順調にかけのぼることがある。
こんなことをこの作品を読んで思い出す。
by はなゆめ爺や
| 古本読書日記 | 08:20 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑