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吉村昭  「磔」 (文春文庫)

吉村昭  「磔」 (文春文庫)
吉村の歴史小説は、想像や自らの見方をまずは徹底排除して、可能な限り史料を収集し、そこからでてきた史実をまずは忠実に描くことである。
 秀吉から始まるキリシタン禁止令に伴い、神父、宣教師、信者への迫害、家康が行った鎖国は、人道的見地や世界発展に日本が立ち遅れたことから、否定的にとらえられている。
 しかし、中国をはじめアジアの殆どの国々は、西洋の植民地と化し、富は収奪され、人々は蹂躙され、悲惨な状態におかれた。日本を列強からの圧力から守るためには、効果のある政策であったことも一方にある。
 この短編集では「三色旗」が面白い。江戸時代後期は、西欧ではフランス、ナポレオンが欧州全土を制覇。当然オランダはなくなり、フランスになっていた。だから毎年やってきていたオランダ商船が全く来なくなった。そんな時、出島にフランス船が現れたから、オランダ商館長、長崎奉行は大騒ぎとなる。その騒動記を扱う。
 オランダ船が8年ぶりに長崎にやってきたとき、ドウフ オランダ商館長は着るものはボロボロ、靴ではなく草鞋で船を迎えたそうだ。

by はなゆめ爺や

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