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吉村昭「メロンと鳩」

著者の実体験が活かされているんだろうと思いました。同じネタ(血管疾患・小柄な娘・肺病の手術・錦鯉のいる庭・デパート屋上の観賞魚売場・親戚宅に身を寄せる等々)が複数の短編に登場するので。

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自宅の池で隣家の子供が溺れ死んだため、誇りをもって育てていた錦鯉を近所の濁った池へ乱暴に放流する話は、何とも言えない気分になりました。
あと、「毬藻」も気に入りました。暗い秘密を抱えている村が出てきます。その秘密が暴かれる……というところまでは書かないのがいいです。
もちろん、表題作もよかったです。
「冷血」で合田刑事が死刑囚と文通・面会するくだりを読んだときは、干渉しすぎではないともやもやしたのですが、こちらは短編だし死刑囚たちの具体的な背景は語られない。前日に死刑執行を本人に伝える刑務所が本当にあるのかは、知りません。
どれも重いテーマで、不安にさせてくれるようなものです。

by はなゆめねえや

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