小林聡美 「アロハ魂」(幻冬舎文庫)
著者小林さんは映画テレビでも活躍した女優。最近は楽しいエッセイで多くの読者を獲得してエッセイストとの肩書も持つ。
小林さん、もちろんハワイは初めてではない。何回もでかけている。それにしても理解できないのが、この旅エッセイのために、編集者、カメラマン、それに何のためかよくわからないが年のいったおじさんまでが同行している。さらに現地ではガイドさんまでついている。本は180ページほどで薄い。これで、出版して幻冬舎は採算があうのだろうか。
それに、こんな顎足つきのハワイ旅行で、作者小林さんは作品に力がはいったのだろうかと疑問に思う。
ワイピオ渓谷に行く。そこでは乗馬が楽しめる。一行4人は、ワルワルおじさんと勝手に名付けた先導者に従って乗馬をする。
小林さんは乗馬ははじめて。馬にまたがるが、馬は草ばかり食べていていっこうに前に進まない。ワルワルおじさんが馬を叱って何とか動きだす。
道中、馬が前を行く馬の尻をかみつく。前の馬が驚き、乗っている馬と喧嘩しそうになる。またワルワルおじさんが登場して馬をしかりつける。
そのうちに目の前に川があらわれる。ワルワルおじさんは馬にこの川を渡らせようとする。初めは浅瀬だったが、そのうちに深くなり馬の足がかくれるほどになる。
そのとき、前をゆく馬が恐ろしいことに脱糞をする。たくさんのうんちが目の前に流れてくる。その匂いがたまらない。
鼻をまげながら思い出す。
そういや、土産物屋で買った水晶をこの川で洗ったけと。
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| 古本読書日記 | 06:36 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑