時系列ではシリーズ2作目と5作目(最終巻)。
書かれたのは、最終巻の方が先だそうな。
「スカイ・クロラ」はブックオフで買いました。映画のイラストを表紙にしたものと、青一色のものと、二種類ありました。
前者の方が状態が悪く安かったんですが、ここ最近買ったほかのものが単色の表紙だったので、そろえるために高い方を選択。

★「ダウン・ツ・ヘヴン」
会社が、ティーチャとクサナギの間にあったことをどこまで把握しているのかはわかりませんが、笹倉は何か感じるものがあるのかもしれないですね。
クサナギが、デモ戦闘でティーチャと戦える(踊れる)ことを喜んでいるのに対し、彼の反応が微妙なので。
パイロットと、地上のエンジニアでは、感覚が違うのだろうか。
甲斐が何を考えているのかわかりませんが、貴重な大人の女性キャラだし、「イクリプス」にも登場している。
クサナギを「兵器」と呼び、賭けているといい、「悔しかったら上りつめてみなさい」と激励。
「スカイ・クロラ」では全く出てきませんが、クサナギが基地のボスになっているところからして、甲斐はうまく働いたってことでしょうかね。
★「スカイ・クロラ」
クサナギの外見年齢が二十代後半だと具体的に書かれていました。ほっほう。
映画では、クサナギがティーチャを追いかけていったり、最後にカンナミがティーチャに落されたり、「絶対に倒せない相手」として語られたり、キルドレたちのこだわる相手として存在感があります。
この本では、ちらっとしか出てきません。クサナギも「トラクタ式の戦闘機にこだわり、うちの会社を辞めた人」くらいの説明しかしない。
まぁ、続刊で「実はクサナギとティーチャにはこんな因縁が」と明かされる形式なので、そんなものかもしれない。
あと、笹倉を中年女性にしたのは良かったと思う。
クサナギに改造を許可されて頬を赤らめたり、開発への理解を求めたり、そういう純な(?)青年よりも、倒れたクサナギを抱えて走るおばちゃんの方が作品にあっている。
映画に比べて本は、クサナギに表情があるし、フーコのキャラクター設定が軽い印象です。