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パトリシア ハイスミス 「太陽がいっぱい」(河出文庫)

パトリシア ハイスミス 「太陽がいっぱい」(河出文庫)
ルネクレマン監督 アランドロン主演で一世を風靡した映画の原作。
不良青年トムが2人の人間を殺すが、殺しの描写が異様にリアル。特にディッキー(映画ではフィリップ)をボートで殺すところで、オールで何回もぶったたくところの描写は迫真もの。
 トムが殺したディッキーになりすます。危なそうになるとトム本人として現れる。そこの
スリリングさと、心の動きの描写が秀逸。
 映画では、最後ボートと一緒にディッキーの死体がスクリューにまきついて浮かびあがり殺人が失敗したことを示唆したところで完となったが、小説は大きな不安を余韻として残しながらも、逃げきったところで終了している。

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パトリシア ハイスミス「生者たちのゲーム」(扶桑社ミステリー)

パトリシア ハイスミス「生者たちのゲーム」(扶桑社ミステリー)
不思議なミステリーだ。リーリアという美人画家が強姦され斬殺される。リーリアにはテオという功なりとげた大金持ちの画家と、ラモンという前科があり、不良貧民の男2人のつきあっている恋人がいた。しかも、テオとラモンは親友で、3人の間に恨みはなく安定したバランスの保たれた関係にある。
 ラモンがある殺人の容疑者として捕まる。ラモンは殺害を否認していたが、突然自分がやったと自白する。最初は無理やり自白させられたが、繰り返ししゃべっているうちに、自分がやったと固く信じるようになる。デオは最初ラモンが犯人と思っていたのだが、不思議なことに自白したあたりから彼は犯人ではないと思うようになる。ここから釈放されたラモンとテオの奇妙な犯人探しが始まる。何が奇妙って、ラモンは自分が犯人であると確信しているし、テオはあまり犯人探しには熱心ではない。でもしらずしらずのうちに、作者に導かれるように犯人さがしを行う。
 だから物語は緊迫感がなく進む。やがて真犯人もみつかるがそこも盛り上がることなく描かれ物語は完結する。ミステリーではなく、この物語が書かれた1959年ころ世を風靡した実存主義の小説を彷彿とさせる。

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大岡昇平  「ミンドロ島ふたたび」(中公文庫)とユニクロとNHKニュース

大岡昇平  「ミンドロ島ふたたび」(中公文庫)とユニクロとNHKニュース
昨日の7時のNHKニュースに、非常に違和感を感じたニュースがあった。ユニクロが大和ハウスと組んで、巨大物流センターを建設し、場所によっては注文受け即日配送を行うというニュースである。最初の疑問は、なぜNHKがユニクロの企業宣伝を大々的にせねばならないのかということ。
 一番怒りを感じたのは、倉庫の映像(これはアマゾンかもしれない)に、買い物籠をぶらさげ、走りながら、倉庫現場労働者が注文商品を棚よりピッキングしている場面に対してである。即日配送を支えるのは、安い時給で、走りまわされこきつかわれる人々にあるということが一目瞭然でわかる。
 柳井社長をはじめ幹部たちは、裕福で優雅な生活を享受。それが可能にしているのは、夥しい数の人々を限界までこきつかうことによってである。こんな企業の宣伝をNHKがやるとは、本当に悲しくなる。
 大岡のこの作品での慟哭。
「われわれの死に方は惨めだった。われわれをこんな下らない戦場にかりたてた軍人どもは全く悪党だった。芸妓相手にうまい酒を飲みながら比島決戦場なんて大きなことを言い、
国民に必勝の信念を持てといい、自分たちはいい加減なところで手を打とうとしていた。」
「われわれ」はこきつかわれている人々。軍人は柳井に思えてしょうがない。

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大仏次郎  「湖上の姫 桜子」(徳間文庫)

大仏次郎  「湖上の姫 桜子」(徳間文庫)
大仏次郎唯一だろう女性を主人公にした小説。
1467年、足利義政が将軍の時代。義政は銀閣寺を建立したが、政治統治能力も、権力もなく享楽に明け暮れているた。京は、細川方と山名方が東西に分かれ戦争中。いわゆる応仁の乱の時代。
 足軽で通名を弁慶と名乗る武士が、桜の木の下に捨てられている、15,6歳の女の子を拾い、名を「桜子」とつけ、育てる。
 15,6歳だから物語が進むにつれ、年齢を重ねれば、美しく、魅力あふれる女性になってゆく。ところが、桜子は、高貴な方の屋敷にかくまわれ、世間を全く知らずに育っているため、社会、自然のことを知らない。だから、生まれたばかりの赤子同然。
 大仏は桜子を情感といつくしみを持って描くが、女性としては描けない。体は大人でも、描く姿は可愛らしい少女。
 やはり、大仏は女性を大の苦手のようである。

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垣根涼介  「永遠のディーバ」(文春文庫)

垣根涼介  「永遠のディーバ」(文春文庫)
3篇の中編集。本のタイトルになっている「永遠のディーバ」は作品ではハヤマという会社になっているが、誰でもが知っている世界最大の楽器製造会社のヤマハのことである。
 昭和40年代の終わりから50年代までがヤマハが一番輝いていた時代だ。通称「ポプコン」というポピュラーソングコンテストを企画主催、夥しい数のアマチュアバンドがこのコンテストに憧れ、参加してきた。そして、名だたるフォークシンガー、グループが「ポプコン」を通して誕生した。それは一方では、おびただしい数の敗北者、落伍者を生み出した。
 その敗北者たちは、歌やバンドの世界で負けても、音楽のある場所で仕事をしたいと熱望しヤマハへたくさん入社してきた。
 そんな輝いていたヤマハ。いつのまにかくすんで、元気もなく、成長もしない、影が薄い会社になってしまっている。そこで、御多分にもれず、希望退職募集という名のリストラを
行わねばならないところまで追い込まれた。
 そんなリストラ対象者となったのが、管弦打事業部の営業課長の飯塚。彼は、自分の能力もわきまえているし、このまま会社に残っても希望もあるわけではないことはよくわかっている。やめてもいいとは思ってはみるが、できたら、音楽の傍で仕事をしたいという気持ちもあり揺れ動く。それは、心の芯の部分で、あの青春のすべてをかけてのめりこんだバンド活動と自分ガプロとしてはやっていけないと思わせた体験がいつも滓のように沈殿しているから。この滓が、彼の人生を大きく変える。「ディーバ」とは「女神」のこと。

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ねじめ正一  「長嶋少年」(文春文庫)

ねじめ正一  「長嶋少年」(文春文庫)
昭和30年代後半から40年代初めの雰囲気をノスタルジックに描く作品、作家によくであう。自らの体験をベースに描くと、風景や生活がリアリティをもった作品になるが、作り物で、そこに昭和をはめこもうとすると、途端に昭和の実感を作者だけが浸り、読者には伝わらない作品ばかりになる。
 長嶋がこの作品のノブオを支える心棒になっているが、小説で長嶋をとりいれるのは難しいと思う。長嶋はあけっぴろげであるし、あまたの人々がエピソードを掘り起し、掘りつくされ殆ど秘密が無い。従って、何を小説に盛り込んでも、どれも聞いたり、読んだりしたことがあるエピソードばかりで、長嶋が物語の中で新鮮に躍動することが無い。
 躍動感を持たせるためには、幻のエピソードを作者が創造しなければならないが、あの長嶋だけにそれは難しい。
昭和、長嶋と安直な結び付けが、作者の意志に反し昭和が匂い立ってこない原因になっている。


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ポール オースター 「ガラスの城」(新潮文庫)

ポール オースター 「ガラスの城」(新潮文庫)
オースターの処女作。ニューヨーク三部作の最初の作品。
アメリカの作品は、主人公がダメ人間であれ、英雄であれ、個性的でありその面白さで読者をひきつけていく。
 この作品はそれとは正反対。作品に登場するクインもスティルマンも本当の名前ではないと当人が言う。それでは本名は?それは最後まででてこない。人の存在が無い。ここで存在するのはニューヨークという都市。人が動くことでニューヨークが個性的な街として詳細に描かれる。
人はニューヨークにはいない。人々がいるのである。ミステリーのような体裁をこの作品はとっているが、事件は何だったのかわからず、解決もしない。ただただ、ニューヨークが存在するだけ。
 軽い音楽を聞いているような文章、透明であるのに淡い。不思議な作品だ。この文章に村上春樹が影響を受けている。

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遠藤周作  「影法師」(新潮文庫)

遠藤周作  「影法師」(新潮文庫)
遠藤周作が大好きでありかつ羨ましい。その理由は作家原民喜と熱い交流があったから。
原民喜。妻を愛し、妻の早死にあんなに強烈で深い慟哭を現した人や作品をみたことは無い。原爆被爆の作品はあまたあるが、最高に素晴らしい作品はこの原民喜があらわした作品。それは「夏の花」。大学時代、繰り返し繰り返し読んだ。
 でも原民喜の素顔や生涯は全く知らなかった。あこがれの原民喜と遠藤の交流を描いた作品がこの短編集「影法師」に掲載されている。
 「これが最後の手紙です。去年の春は楽しかったね。では、お元気で。」
フランス リヨンで留学中の遠藤のもとに届いた手紙。この直後、原は電車に飛び込み亡くなる。
 この最後の手紙、いつも読むたび、深い悲しみをもって迫ってくる。

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遠藤周作 「深い河をさぐる」 (文春文庫)

遠藤周作 「深い河をさぐる」 (文春文庫)
遠藤は兄が亡くなったとき、気が付くと母も母と別れた父も死んでいて、死と自分を隔てる壁がなくなり、自らが直接死と向かいあわねばならないと強く思った。
 できれば、苦痛を伴わず、楽に、やさしく死にたいという欲求が強烈になった。そのためにはどうするかを真剣に考え、人や書物、そして最後は混沌としたインドに縋ろうとした。臨死体験の本や権威者にすがる。死んだむこうにも世界があり、そこは非常に穏やかで温かい世界だということを臨死体験後、またこの生の世界に戻ってきた人の経験にすがる。死は温かい世界にゆくこと、死は新しい世界につながっている。輪廻転生の世界がある。ニューサイエンス。心、魂の世界を分析する。
 で、いろいろ狂ったように学び、理解しようとするが、結局信じることのできない世界が大部分。疲れる。それがインドへ「深い河」へと遠藤を向かわせた。
インドでは生と死が混沌としながら共生している。

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川上弘美 「パスタマシーンの幽霊」(新潮文庫)

川上弘美 「パスタマシーンの幽霊」(新潮文庫)
「さらさら」でもそうだが、川上は日常にありそうで非日常、ありそうでありそうもないことをシャキっとした文体で描くのが上手。
 この短編集では、2話に登場するヤマグチさんが良い。
ヤマグチさんは50人しかいない町の助役補佐でけっこう偉い人。でも、大きさが小鳥くらいしかない。誠子さん家に「やあ」と言って現れる。高尾山にピクニックにデートするときはせんべいの空箱にヤマグチさんを入れてゆく。土鍋のスープはおちょこによそおう。スプーンは耳かきを折って使う。それでもヤマグチさんは誠子さんと同じくらいの大きい女性に恋心を抱いている。
 川上ワールド全開。

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河合隼雄 「こころの最終講義」(新潮文庫)

河合隼雄 「こころの最終講義」(新潮文庫)
人間は言葉を持つことで、他人と意思疎通をはかったり、主張や表現をすることができる。しかし、言葉というのははなはだ不明確で怪しいものが大半。
 ある夫人が相談にくる。「旦那以外に好きな人ができた。彼と抱き合いたい。でも、それは旦那を裏切ることになる。それはいけない。どうしたらいいでしょう。」
 「そんなことはいけない」と答えても、「いいじゃない好きなのだから」と答えても夫人は決して納得せず、突っかかってくる。
 そのとき心理学者は答える。「それは私には答えられない。心と体の問題でなく、魂の問題だから。」心と魂はどこが違うのか。「体と心の間にあってゆらめくもの。」が魂。
 まあわかる必要もないようなことだけど、落語の隠居がいうような屁理屈に思える。

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アーロン ソーキン「冷たい月を抱く女」(扶桑社エンターテイメント)

アーロン ソーキン「冷たい月を抱く女」(扶桑社エンターテイメント)
こういうサスペンスは個人的には大好き。登場人物が少ない。そして、ひとつひとつの場面の切れ味もシャープ。キーワードも鮮明。
 キーワードは「神錯覚」。これは医者にある一種の精神的病弊のようだ。
自分は完璧。まわりはとやかく言うな。今までに間違いは犯したことは無い。医の世界の神様である。
 神様ジェイドはこの病弊を逆手にとってとんでもない詐欺を働く。この詐欺が想像を超越している。映画のノベライズ。映画の評価は低いが小説は面白かった。

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佐々木譲 「密売人」(ハルキ文庫)

佐々木譲 「密売人」(ハルキ文庫)
短篇集「鉄騎兵 跳んだ」は傑作だった。青春小説が良かった。ところが警察小説と冒険小説に変ってからが、どうも私には受け付けなくなった。久しぶりに警官シリーズを手にとった。
 薬師という定年退職した直後の警官がいる。彼がススキノのシガーバーで主人公の現役警官の誘導に従って、自分が警察の秘密を暴力団に売っていたことを告白する。これが、この作品の最もクライマックス。
 そんなに簡単に喋るなんて納得いかないと思っていたら、佐々木もそこがいかにも弱いと思ったのか、その心理背景を次のページで言い訳のように記述する。
 気が弱いなあ。佐々木譲。昔に戻ってくれ。
普通のノンキャリの警察官。退職するとかなりの数がパチンコ業者に天下りするそうだ。
署長は、転勤すると家一軒たてるほどの餞別が昔はもらえたそうだ。

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アヴラ ウィング「愛に気づけば」(扶桑社エンターテイメント)

アヴラ ウィング「愛に気づけば」(扶桑社エンターテイメント)
結構面白い。
日本の小説は、ちょっとしたことや困難にぶつかると、すぐ泣き、それで読者のシンパシーを誘発させようとする。
 この作品の主人公ティナは、色んな絶望、困難の世界に落ちる。でも泣いた場面は物語終了間際の一回。だからその泣きの場面が際立って印象が強い。気丈夫にパシパシと進む姿とそれにマッチした文章が小気味よい。
 その小気味よさが最後のページのクライマックス鮮やかに満開となる。

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イーディス ネスビット「砂の妖精」(角川文庫)

イーディス ネスビット「砂の妖精」(角川文庫)
海辺の砂地深くにいる砂の妖精に出会った4人の子供たち。砂の妖精が何でも願いをかなえてくれることを知り、色んな願いを砂の妖精にお願いする。ただしその願いは夕方日が沈むとまたもとにもどってしまう。大きな城に住むことお願いしたら、城には住めたのだが城の周りを兵隊がぐるりと囲んで攻め込んでくるなど、どれもこれも大変なことが起こってばかり。
 面白かったのは、赤ちゃんを大人にしてしまう。この大人になった赤ちゃんが、行きずりの女性と恋に陥る。さて夕方までに何とかしないと。
 砂の妖精がでてくるための穴掘りをしている。穴ほりの目的は、地球の反対側まで掘っていって、逆さで生活している人達を見てみたいということ。そういや、そんなこと子供時分にやったなあなんてこと思い出した。

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アンソロジー  「江戸川乱歩と13人の新青年(論理派編)」(光文社文庫)

アンソロジー  「江戸川乱歩と13人の新青年(論理派編)」(光文社文庫)
日本のミステリー小説は1920年に発刊された雑誌「新青年」によって最盛期を迎えた。「新青年」は1950年まで約30年間、発売され、日本のミステリーファンをとりこにした。残念なのは、熱狂的に迎えられた当時のミステリー作家の作品が今では殆ど廃刊となり読むことができなくなったことである。その多くはアンソロジーとして小品を集めた作品集で出会うしかない。江戸川乱歩が選集した、「新青年」に掲載された作品を集めたのが紹介本である。
 のっけから面白い。甲野三郎の作品である。主人公は清水という高利貸に苦しめられ結果自殺に追い込まれる。しかし、ただの自殺では人生を悔やんでも悔やみきれない。そこで、愛用しているニッケル製の文鎮を清水に触らせ指紋を残す。その文鎮を天井裏にしかけてある電動磁石器を使い強烈な磁場を発生させ、文鎮を天井にくっつけさせ、その後電気を切って、文鎮を頭に落下させ、頭を割って自殺する。しかし、警察は誰かが、文鎮を使って、主人公の頭をかちわり殺害したと決め、文鎮に付着している指紋が清水のものだったから犯人を清水とする。主人公は望んでいたとおり、清水を苦しめることに成功したようになりそうなのだが・・・・。
 次の作品の、人間の胃袋と同じ機械を作ってしまうのも面白かった。

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ピーター テラップ「レッド プラネット」(新潮文庫)

ピーター テラップ「レッド プラネット」(新潮文庫)
2050年地球の人口は120億人で沸騰。公害、温暖化で環境は破壊つくされている。そこで火星への移住計画が着々と進められている。
 火星にむかった宇宙船が故障。指令船に船長(女性)を残して、隊員は探査機で火星への着陸を試みる。火星にはすで岩場にコケ類を移植して、そこが酸素製造基地になっていて、そこにゆけば生き延びられる。ところが酸素基地は故障していて酸素を製造できていない。全面的な危機。酸素ボンベには10分程度しか残りがない。
 ここがこの映画小説の一つの白眉。なんとボンベをとっても呼吸ができたのだ。
96年の火星探査では、火星での生物生息の可能性は否定されていたが、実は酸素を生成する虫が存在していたのだ。
 96年の火星探査ブームがさめやらないうちに造られた映画のノベライズ。だから、探査で得られたことを縦横無尽に使っている。50年前の探査機が地球帰還のために活躍する。

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マイケル バー ゾウハー「ミュンヘン」(ハヤカワ文庫)

マイケル バー ゾウハー「ミュンヘン」(ハヤカワ文庫)
PLO傘下でかってのテロ組織「黒い九月」のトップにアリ ハサン サラミという男がいた。彼はアラファト議長の懐刀であり、アラファトから愛息子として扱われていた。サラミはミュンヘンオリンピック イスラエル選手村襲撃とイスラエル選手人質事件など、ありとあらゆるイスラエルを襲うテロ事件を当時主導していた。
 イスラエルのスパイ組織モサドの襲撃をいつも寸でのところで潜り抜け生きながらえていたのだが、最後は乗っている車を爆破され命を落とした。
 爆破を実行したのがエリカ チェンバースという女性。エリカは汚いみなりで、猫の絵ばかりを描いていて、孤独でちょっとおかしな女性。住んでいたところでは「ピネラピ」と名乗っていた。そうそうあのマリリンケイの童話の豚鼻の少女と同じ名前。面白い。
 この本を読むと、アラビアのロレンスの時代から始まり、パレスチナの受難とテロでの戦いの歴史がビンラディン登場までよくわかる。
 このノンフィクション スピルバーグにより映画になっている。

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鹿島田真希  「来たれ、野球部」(講談社文庫)

鹿島田真希  「来たれ、野球部」(講談社文庫)
鹿島田は読者に媚びない、我が道を行く作家である。わからない読者には自らの小説を読んでもらわなくても良いと思っている作家だ。だから読んでいて苦しい作品が多い。
この本を本屋で見つけたときはびっくりした。タイトルに、更に表紙はライトノベルのようなイラスト。別の鹿島田か?いや確かに作者は鹿島田真希と書いてある。
 読後の最初の感想は正直鹿島田に軽い青春小説は無理だなあということ。鹿島田は情感より観念が先行する作家。奈緒と喜多の恋を、観念で感情表現や説明をしようとするから、どことなく自然でなく、それでいて肉体関係は2人とも観念的には疑問に思いながら好きだ、好きだで繰り返しなされ、不自然さばかりがめだつ。
 でも、時々、とんでもない表現がでてくる。
「そもそも人は生きるのが苦しいと思っているから、死ぬチャンスをうかがっている。」
など。物語を読むのではなく、こうしたフレーズに出会うために読んでいるんだと思いながら読まないと、とても読む気にはなれない。

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宮部みゆき 「震える岩」(講談社文庫)

宮部みゆき 「震える岩」(講談社文庫)
物語が描かれている時代から100年前に起きた赤穂浪士討入事件。100年後になって、幼い子が2人殺害されたり、わけのわからない火事がおきたり、吉良の屋敷があった家の岩が震えたり、おかしなことが多発する。ここに、お初が持つ超能力によって、それらの事件が、何かの死霊がとりつかれた者によって引き起こされたことがわかってゆく。
 超能力を使って事件をたどることにより、討入事件の真相にせまってゆく。
超能力を持つ者が登場するから、事件の解決はできるのが当たり前と読者は思う。それで宮部は、根岸肥前守の手下としてお初を据え、探偵として振る舞わせ、興味がそがれることを防いでいる。で、宮部がやりたかったことは討入の新解釈を提示したかったことだ。
 当時の徳川綱吉の悪政が討入を引き起こしたと宮部は物語で言う。

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リック ムーディー「アイス ストーム」(新潮文庫)

リック ムーディー「アイス ストーム」(新潮文庫)
70年代前半、私の学生時代のアメリカ中流家庭を描いた作品。規範、規制、道徳、モラルの
抑圧からの解放が叫ばれた時代。その象徴が60年代にでてきたヒッピー。風体に一切構わず、文明を拒否し、ランプ洞穴生活。自然自由特に性のタブーからの自由と解放。その先にスワッピングの流行と憧れがあった。フッド家とウィリアムス家は隣同士。表面上は明るい付き合い
明るい家庭。だけど、フッド家の夫とウィリアムス家の妻は不倫をしている。子供同士も14歳なのに、肉体関係を結ぼうとしている。不良、コカイン遊びに耽っている。
 キーパーティなる名のパーティがその住宅街ではやりだしていた。そのお誘いが無いことがフッド家では面白くないし、仲間はずれの思いがつのっている。そこへパーティのお誘い。それがスワッピング。
 隣家の夫婦とスワッピングをしているとき、隣家の長男が電線にふれ感電死。それで最後慟哭の涙で物語は閉じる。
 家庭、家族は修復不可能に崩壊している。それでもなお、当時はどんなに解放が叫ばれても家族、家庭は守るべきものという規範が生きていた。仮面をみんながかぶる。集まれば楽しい家族として、無理やり明るく会話をはずませていた。
 今は、そんなことはしない。あっけらかん。離婚なんか普通であり、子供は施設へ。物語ができにくい世ではある。

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桜庭一樹  「私の男」(文春文庫)

桜庭一樹  「私の男」(文春文庫)
桜庭の直木賞受賞作品。これが直木賞に値するのかと最初がっくり。思い直して、賞は、過去作家が送り出した全作品の業績にたいして贈られるもの、たまたまその時の対象作が「私の男」にあたっただけだと勝手に思い込み自分を慰めた。
天涯孤独となってしまった10歳の花を、親戚の25歳の独身で海上保安庁に勤めている祥悟が養子として引き取る。
 祥悟なる男性、描写は世を斜めでみるようで、アウトロー的。まず、こんな生き方をしている男が、なぜ海上保安の仕事ができるのか。他にも選択肢があったのに、小学校女生徒を祥悟が養子として引き取ったのか。ここをすっとばすから、2人は関係に対し逡巡も葛藤もなくいきなり体をまさぐりあい、その先情交をするばかりになる。2人が、空虚でロボットのような関係のため、彼らをとりまく他の人物、大塩、田岡、小町も全く空虚な人物になっている。それを、無理やり北海道の紋別を背景にさせるが、この北海道もハリボテで全く臨場感が薄い。
 うーん、それでもこの作品が直木賞受賞作なのか。

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滝井宏臣 「毒菜襲来」(文春文庫)

滝井宏臣 「毒菜襲来」(文春文庫)
水をいれたコップにしいたけをいれラップをして保管。日本産は3日もすれば腐るが中国産はいくらたっても腐らない。そもそもしいたけは腐るきのこ。
どうしてかと著者がいろいろなところにあたり調べたところ、中国産にはホルムアルデヒトが多く含まれていることがわかる。驚くことにこのことは厚生労働省も把握していた。
しいたけはそもそも微量のホルムアルデヒトは含んでいるのだそうだ。でそれで、厚生労働省は輸入検査時ホルムアルデヒトの含量の検査はしていないのだ。
 ホントかなあと思うのだけど、検疫所や検査機関は過去に問題を引き起こしていない輸入業者の輸入品、検査場にコンテナを運搬する料金を払えとか梱包をとくと売れなくなるなどと輸入業者がクレームする場合、全く検査しないんだって。
 加工製品や外食のさいの材料は、じかに買って食べていないから、中国産かどうかわからないから困る。この本によると、スカイラークとマクドナルドハンバーガーに入っている野菜は
避けなさいと書いてある。

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江戸川乱歩  「双生児」 (角川ホラー文庫)

江戸川乱歩  「双生児」 (角川ホラー文庫)
中短編集。既読作品が多かった。
面白いと思ったのは、乱歩得意のある男が別の人間に変装して事件を起こすというものの中の「一人二役」という作品。
主人公は父の遺産でぶらぶら暮らす遊民。色んな遊びもやり飽きて毎日が退屈で、退屈でしかたがない。そこで、くだらないことを思いつく。夜遊びにでかけて、夜半になって変装して別人になり帰宅、寝ている妻のベッドにはいる。そこで妻がどういう反応をするかを見てみたいと。
 最初に変装した夜、妻は少しためらったが、変装した主人公を受け入れる。ことが終わって、妻が寝入っているとき、わざと他人のイニシャルの入ったシガレットケースを枕元に置き、そっと外へでる。明け方朝帰りのふりをして家に帰る。そして、見慣れぬシガレットケースについて妻を問いただす。妻との間にしらっとした空気が流れるが妻もしらばっくれる。
 また別の変装をして、同じことをする。わざとハンカチを枕元においておく。
 とにかく、変装して別の男になっている主人公を妻は平気で受け入れる。主人公はここで
気が変になる。変装をしている男、これも主人公自身なのだが、そいつに異常に嫉妬心を抱いてしまう。ここから最後の結末までが本当に面白い。

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大仏次郎  「四十八人目の男」 (徳間文庫)

大仏次郎  「四十八人目の男」(上)(徳間文庫)
大仏次郎  「四十八人目の男」(下)(徳間文庫)
私が生まれた年昭和二十六年、読売新聞に連載された大仏次郎編「忠臣蔵」である。
「忠臣蔵」もまだブームというものは来ておらず、巷に「忠臣蔵」を扱った本も少なかったころだと思うが、素直でかつ大石を偉人として評価した正統派「忠臣蔵」である。
 この作品、大石の家臣で、忠誠を誓い、血気さかんに仇討を激しく迫ったが、結局討死には参加しなかった48番目の武士、小山田庄左衛門を主人公に据えたところに作者の作品に対してこめた想いがある。町民、庶民の貧乏ではあるが、自由闊達に生き生き暮らす姿と、「武士道」などと言い張り、幕府(国家)への忠誠、忠臣、忠孝を基本に切腹さえも厭わない、がんじがらめの生き方を強いられる武士たちの姿を対照し、人間が自由闊達に生きることの大切さを大仏は主人公小山田に託して謳いあげている。
 「忠臣蔵」は、領主にたいする忠義、忠誠を扱いそれが最後討入りに至り物語はクライマックスを迎える。戦争を体験してきた大仏の恰好は悪いが、それでも未来に向かって歩みだした小山田に平和な日本の実現を託している。

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櫻井よしこ  「何があっても大丈夫」(新潮文庫)

櫻井よしこ  「何があっても大丈夫」(新潮文庫)
元ニュースキャスター、現在フリーライターの櫻井よしこの半生記。普通の恵まれた人生を歩んできたと想像していた櫻井は、何ととんでもない波乱万丈の人生を歩んでききたことをこの本で知りびっくりした。
 何しろ生まれたのが戦争末期のベトナム野戦病院。何とベトナムからの引揚者だったのだ。高校卒業後、大学には受かったが学資を払う力が家になく、大学を諦め、事業家の父を頼って単身ハワイに渡る。それが昭和40年代はじめ。ハワイ、アメリカでの5年の学生生活。こんな経歴の女性とは知らなかった。
 そして日本に帰ってきて、ある人からでアメリカの「クリスチャン サイエンス モニター」紙の東京支局長エリザベス ボンドさんを紹介される。櫻井の記者哲学、筋を曲げない生き方はこのボンドさんによって形成される。
 ボンドさんの教えてくえた2点。
新聞をはじめとしたマスコミは各々の主義、主張は当然持っていなければいけないし、その主張を存分に紙面で展開してよい。しかし、その前に、それが主義主張にあわなくても、事実は客観的に正しく報道せねばならない。
 もう1点。
韓国の独裁大統領であった朴元大統領の政敵の金大中が日本のホテルで拉致された事件があった。このときボンドさんは時の日本の田中首相の事務所に乗り込み、対応した早川秘書と対峙する。
 「金大中を救い出せ。言論は、それがたとえ気に入らないことであっても、常に自由であり、身を賭しても何よりも最優先に守らねばならない。」と大喧嘩をする。
 この2点こそ、ボンドさんによって作られた櫻井の魂である。

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大仏次郎  「源実朝」 (徳間文庫)

大仏次郎  「源実朝」 (徳間文庫)
この作品は戦争中の昭和17年に書かれ出版されている。更に面白いのは、続編が昭和21年に書かれ出版されている。これは稀有なことである。戦前と戦後では価値観が180度転換。戦前にかくものと戦後でかくものは歴然として異なるものを書いたからである。
 鎌倉幕府の源氏は、源頼朝、頼家、実朝までの3代までで天下は終了する。頼朝は北条家より妻政子をむかい入れる。ここから北条家の権力奪取が始まる。際立って計略が優れ、恐ろしいのが、政子の弟、北条義時である。源氏というのは、傘下の主要豪族に支えられていた。和田であり三浦である。
 義時が執権を継ぐと、三浦をまず自らの味方にひきいれる。後は、和田を故意に権力から遠ざけ軽んじる措置をする。じわじわと真綿を締めるように和田をある罪で追い込み、いつか和田が参って反逆行動を起こすことを待つ。和田は実朝に刑罰の緩和を申し込む。実朝は許すが、義時は執権の仕事として緩和を全面的には認めない。
 そしてとうとう和田はこらえきれず反乱を起こす。実朝はどうしようもできず、和田が滅亡するのを見守る。ここに、実朝は出世して皇族の役職左大臣までなるが、源氏は滅び北条の天下が確立する。義時はどことなく家康を彷彿とさせる。

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伊藤整  「火の鳥」(新潮文庫)

伊藤整  「火の鳥」(新潮文庫)
芸とか芸術は、理論でなく個人の感性や情感での受け取り方で決まるから、素晴らしい、素晴らしくないことを決定するのは難しい。
 しかし、受け取り方を誰かが勝手に決めたらどうなるか。名の売れた評論家が、テレビや新聞等のマスコミが、というより宣伝媒体である電通のような組織が、その宣伝力と組織力を持って決めたら。
 芸のすばらしさは、今や巨大なる組織が決めていて、芸術家、芸人はその巨大組織の歯車に過ぎず、組織にあわねば簡単にいつでも捨てられる。個性とか自分らしさを大切にするなどと喧伝している社会や組織は、その逆で組織化され、個性の発揮、個人の活躍をできなくしている。個性的な人間は差別化され、ごみくずのごとく廃棄されてしまう。
 この作品の混血女優である生島エミ。生活スタイルは自由奔放、言いぶりも感情の表現も幼稚型で実に個性的。ところが、舞台女優として舞台にたつと、芸術であるべき演技は組織に埋もれ平凡になってしまう。芸ではない世界でしか、個性は発揮できない。

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江戸川乱歩  「孤島の鬼」(角川ホラー文庫)

江戸川乱歩  「孤島の鬼」(角川ホラー文庫)
乱歩は読みだすと中毒のようになってなかなか他の本に手が伸びなくなる。
小さい頃読んだ本。確かユーゴーの作品だったと思う。生まれた赤ちゃんを箱にいれて首だけだすようにして育てる。すると頭だけが大きい、体はちいさい一寸法師ができる。できた人間を旅回りの大道芸人に売る。このできた小人たちは奇術やアクロバットなどに使われる。そんな畸形人間を作る商売があった昔はあったのだ。
 この作品は、畸形小人を創ることが背景にあり、ある密室殺人事件でこの小人がトリックとして使われる。
 それと、もうひとつはよく猟奇ものにある、いけどもいけども出口が無い迷路、そこに迷い込み、恐怖、絶望の体験を味わう物語の2本立てになっている。
 海底迷路は、海水が満ち潮時あふれでてきて、もう死ぬというところまで追い込められたりして乱歩得意の手に汗握る文章が堪能できる。

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江戸川乱歩  「D坂の殺人事件」(創元推理文庫)

江戸川乱歩  「D坂の殺人事件」(創元推理文庫)
短編集。「赤い部屋」が気になる。どこか、別の作品で読んだのか、忘れていて同じ作品を2度読みしたのか。
 主人公は、絶対つかまらない方法で殺人を重ねる。そして99人まで殺人をおかした。
とうとう殺人に飽きて、自分を誰かに殺してもらう、しかし殺した人は絶対つかまらない。
 絶対つかまらない方法とは。
例えば、老婆が踏切を渡ろうとしている。そこへ、列車がスピードをあげてやってくる。そのまま老婆がわき目も振らず渡れれば列車には轢かれない。ちょうど老婆が真ん中に達したとき、大声で「あぶない」と叫ぶ。一瞬老婆が止まり、左右を確認しようとする。そこへ列車が走ってくる。
 天邪鬼な盲目のマッサージ師がいる。何でも人の言うことの反対をやるのだ。彼が向こうからやってくる。通りすぎる舗道の右のマンホールのふたが開いている。
マッサージ師が通りすぎるとき「あぶない。左へよれ、左に」と注意する。するとマッサージ師は天邪鬼だから右により、マンホールに落ちてしまう。主人公の注意は正しいから、絶対に警察につかまらない。
 どこかにあった。絶対つかまらないで人を殺す方法を集めた本が。その本を思い出した。

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