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2013年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2014年02月

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「明日の空」貫井徳郎

青春ミステリー、だそうな。
貫井さんの作品なので、そこはやっぱり仕掛けがあるし面白いです。
帰国子女の女の子が語り手で、地の文が気取った感じなものだから、読み始めたときは付いていけないかもと思いました。が、結局は一気読みしました。

いい話です。感動するだろ? 励まされるだろ? 明日に向かって歩いていく勇気が湧いてくるだろ? あの人が死んでしまった今、その思いを胸に生きていこうじゃないか!
……いかにもという感じで、読み終えた後はもやっとしました。
「夜想」ももやっとした記憶が。「微笑む人」は、もやっとするのがたぶん正解。

田舎育ちなので、学校帰りにマックとか、夜の六本木で外国人相手のガイドとか、デートがジョイポリスとか、遠い世界のように感じます。
貫井さんも白石さんも早稲田出身ですね。作品に出てくる大学生たちになんとなく違和感を覚えるのは、私が在籍した大学とは雰囲気が違ったからでしょう。
うまく言えないけれど、彼らが描く大学生には型があるような気がします。

そんな感じです。

by はなゆめねえや

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 「彩色江戸切絵図」 松本清張

松本清張 「彩色江戸切絵図」(講談社文庫)
時代小説短編集。
男だけとは言わないが、それでも少し地位のある男は、地位を笠ににきて女性をものにする。また地位や世間体は何としても守ろうとする。 この短編の「女義太夫」はそんな男たちの習性をえぐりだしている。
主人公の女義太夫のあわれさもよくわかるが、正直馬鹿な女だとも思う。

by はなゆめ爺や

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 「Dの複合」 松本清張

松本清張 「Dの複合」(新潮文庫)
それほど売れていない主人公の作家に、小さな出版社が「僻地に伝説をさぐる旅」という企画で、紀行エッセイを連載する依頼がある。そして、取材旅行に浜中という編集者とでかける。あちこちでかけるがそこで奇怪な事件ばかりが起きる。
 浜中が行き場所を決めるのだが、そこは羽衣伝説や浦島伝説にまつわる場所が多い。
その場所が、あるきっかけで、東経135度か北緯35度線上にあることがわかる。
さらにその線上に昭和16年、禁制品輸送をしていた輸送船で殺人事件が起きた場所があることがわかる。
 羽衣伝説、浦島伝説は長い囚われの身になってしまったという伝説。35度、135度は浜中が主人公に暗示させるために案内させているのでは。そして結末は。

by はなゆめ爺や

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「砂の交渉」 長野慶太 

長野慶太 「砂の交渉」(小学館文庫)
この小説なかなか迫力があり、面白い。
これはと何だと思った個所。策謀家の副社長が、MBAをとり商社から引き抜かれた主人公に問う。会社は誰のためのものかと。主人公が答える。
 会社はそこにかかわるすべてのひとのためのもの。株主、従業員、顧客、ベンダー、製造元みんなのものだと。
副社長が言う。
 MBAとか社会科学者とか、誰かの言葉の引用に引用を重ね、それが実証科学のようにみんなのものなどと現場をはなれたきれいごとを言う。そんな誰のためにも奉仕するようなスーパー経営者がいるはずもないし、そんな経営があるわけでもない。
 会社はだれのものかと聞いているのではない。だれのためのものかと聞いている。
会社は株主のためのものなのだ。

by はなゆめ爺や

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「渇いた配色」 松本清張 

松本清張 「渇いた配色」(中公文庫)
汚職と競馬の話。
この作品での最大のトリックは、福島の郡山の近く五百川というところで発見されたトランクの中から殺人死体がでてきたのだが、何とそのトランク東京田端駅で殺されてトランクに詰められていた当人が、そのトランクを持って発送人として現れたこと。
 福島競馬のための馬の輸送方法と清張得意の汽車の時刻表とのにらめっこがこのトリックを解読させる。

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 「死の棘」 松本清張

松本清張 「死の棘」(新潮文庫)
短編集。
面白かったのは「偽狂人の殺人」
主人公完全犯罪計画をたてるが、どうにもどこかに欠陥がありそうで、これだという実行できる計画ができない。
 それで、考えたのが殺人で捕まったとき、精神病患者になっていること。偽装精神病患者を振舞うことで、犯罪責任を問えなくしてしまう。色々、根をつめて調査したところ、精神分裂症がいろんな症状があり、これだという特徴を特定しにくいため、分裂症として振舞うことにした。
 分裂症というのは、相手、自分も含め、動作、言葉とも何をしているかわからないのがその特徴だ。物事に対する認識が全く欠如するのだ。
 精神鑑定では主人公目論見通り、擬装しているのではとの疑いもないではないが分裂症であるとの鑑定を得る。
 担当刑事はどうしても擬装しているのではと疑いとんでもないことを実行。
風俗取締法違反で押収した、エロ本、エロビデオを主人公独房でみせる。そのときの様子をみる。すると、何に対しても反応するはずのない容疑者が見事に反応した。
 犯人は捕まったが、刑事は左遷させられた。

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 「水の肌」 松本清張

松本清張 「水の肌」(新潮文庫)
中編4編を収録。
その中では本のタイトルにもなっている「水の肌」が断然よい。
主人公は東京某大大学院をトップクラスで卒業。光学機械メーカーに就職。3か月の研修を終えて、すぐ会社に物申す。会社が就職面接の際、レンズ設計方法を説明する。それは
秘密のことを社員でもない人間に話すことは間違っている。あるいは、大学院を経て、資格もとって就職しているのに、普通の大学卒と給料が変わらなかったり、東京本社勤務と
地方にある研究所勤務で東京本社のほうが給料が高いのはおかしい。至極もっともな内容であるが、まだ研修が終わったばかりの人間が言うとは少し異常である。
 主人公はレンズの設計開発を担当。他の人たちが酒を飲んだり、麻雀をしたりするのを
あざわらいながら、寮で一人コンピュータや光学の勉強にいそしむ。特にアメリカの書物を読み込む。
 そしてその結果、すぐアメリカでは、アメリカ人はを連発、日本人、日本がいかにだめなのかを嘆く。また、すべてを合理的か、非合理で仕分けする。理屈は通っているが、
現実にはそんなことをいっても何も動かない。
自分は正しく、まわりは劣る。それで、会社への不満ばかりが募る。こんな会社にいても
と、、2年後にクルマメーカーに転職。そこでも、仕事以上に能書きが先行、結局光学機械メーカーと同じ道をたどる。こういう人間のなれのはては。清張が教えてくれる。

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 「きことわ」 朝吹真理子

朝吹真理子 「きことわ」(新潮文庫)
2011年芥川賞受賞作。
混濁している。眠っているのか、目覚めているのか。今起きていることが夢のなかのことなのか、現実に起こっていることなのか。現実と夢のなかを朦朧としながら往来している。
 まだ幼かった25年前、この葉山の別荘に2人はきていた。そして、いろいろ遊んだりしゃべりあっていた。25年後、この別荘は別の人にわたり壊されることになった。
 それで、最後に別荘で2人は会う。それもあの日以来25年ぶり。
 まったく25年前から全く動かず、変わらない家、部屋がある。でも、家の外は大きく変わっている。
 記憶を互いにしゃべりあう。2人それぞれ心に記憶していることが合わない。そんなことあったけ。あれほど強烈に残っていたはずの思い出記憶が、家の周りも変わって、それが実際に存在したのか、夢なのか。そして会わなかった25年も、あったのかなかったのか混濁している。
 その混濁や不確かさが、更地となってしまった別荘とともに消える。でも不確かな現実は残る。

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「吉村昭が伝えたかったこと」 文芸春秋編 

文芸春秋編 「吉村昭が伝えたかったこと」(文春文庫)
大学時代を一世風靡していた作家は遠藤周作、吉行淳之介、北杜夫、安岡章太郎。私がいじけていた性格のせいかこの4人は嫌いだった。雑誌やテレビに登場し、軽くていかにもチャラチャラして、作品も誠実さがないように思えた。
 そんなとき、出会った本が「海の鼠」。吉村昭の作品。これに完全に参った。それから吉村と一緒に歩いた。
 本屋に行くと、あれほど流行作家だった遠藤たちの文庫はどんどん棚から消えてゆき、
わずかの代表作だけが残っている。でも、吉村の文庫はひたひたと読み継がれて、今でも多くの文庫が棚を占めている。それをみるたび自分は吉村と歩いたことが誇らしくうれしく思う。
 この本は、時期のせいか地震の話に偏ってはいるが、吉村を愛する人たちの想いがぎゅっと詰まっている。ぜひ読んでほしい。特に苦楽を共にした、奥さんの津村節子のユーモア溢れる吉村のエピソードが読ませる。
 繰り返し、繰り返し読む短編がある。吉村の「さよと僕たち」志賀直哉「真鶴」太宰「眉山」小説ではないが宮沢賢治の詩「永訣の朝」。

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 「黒い樹海」 松本清張

松本清張 「黒い樹海」(講談社文庫)
この作品は昭和33年に発表されている。そのころは名作「ゼロの焦点」などを書いていた時期で、山のようにたくさんの作品を清張は発表していた。
 書き出しは、仙台に旅行に行くと言ってでかけた姉が、浜松弁天島付近の踏切で、乗ってっていたバスが汽車と衝突、それで亡くなってしまうというこれぞミステリーだ、
という雰囲気で始まる。でも良いのはそこまで。中味は薄く、平凡な物語。
今の東野圭吾の薄さを彷彿させる。それにいかにも文章が早くせかせか書かなくてはという切迫感におされて書いていて、味わいがなく、よろしくない。
 大流行作家の弱点が出ている作品。

by はなゆめ爺や

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 「無宿人別帳」 松本清張

松本清張 「無宿人別帳」(文春文庫)
江戸時代にも戸籍のような人別帳というのがあった。これはいつも所持していて、岡っぴきとか役人に何か問われたとき真っ先に提示できるようにしておかねばならない。ところが、国から出奔して江戸にきた人間は、この人別帳がない。そうすると住む家も借りられない、就職もできないということになる。それで、行きつまり、窃盗などの罪をおかすようになる。このような人間を無宿人とよんだ。
 この作品は無宿人の行きつまった生活や、蟻地獄のなかにはまってどうにもならない救いのない日々を描いている短編集。今の下流社会のなかで蠢いている人たちを彷彿とさせる。

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 「ある少女にまつわる殺人の告白」 佐藤青南

佐藤青南 「ある少女にまつわる殺人の告白」(宝島社文庫)
これぞないっていうほど最低な本。娘の買った本を斜め読み。
でもこういう本が好きにならなければ現代の若者は理解できないのかも。
ちょっと自信がぐらつく。それでも過去ワーストに分類される本。

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 「小説日本芸譚」 松本清張

松本清張 「小説日本芸譚」(新潮文庫)
日本の古典芸術家の肖像を描いた短編集。
巻頭の「運慶」がなかでは面白かった。
運慶は父、康慶からに造仏の技術を習得した。康慶の仏像は天平芸術を汲んで、丸みを帯び穏やかな像である。これを運慶は忌み嫌った。芸術である仏像はもっと人間のありように近くないといけない。徹底した写実でなければならない。
 芸術は常に改革され斬新で新しくならねばならない。運慶は徹底した写実。仰々しい肉体、目玉に水晶を配し、ぎらぎら輝き、とびかからんばかりの仏像を造る。それは、公家
社会が崩壊、武家社会がはじまりその社会にふさわしい芸術であり、武士から圧倒的賛美を持って迎えられた。運慶とともに有名になったのは、同じ康慶の弟子の快慶。快慶は写実のなかにも天平芸術の丸み穏やかさを仏像にいれた。
 運慶の強烈さは快慶の台頭とともに、潮が引くように時代から取り残された。
運慶は、そのとき絶頂は一瞬にして終わり、新しいものにとってかわられる。快慶もすぐそうなるだろうと言って亡くなっていった。

by はなゆめ爺や

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「僕らはまだ、恋をしていない!」 中村航 

中村航 「僕らはまだ、恋をしていない!」(ハルキ文庫)
青春で何より大切なのは友達であり友情だ。絆をより強くするために、力をだしあっていろんな困難を克服するのだ。そして最も大きな壁を超えるために、困難に立ち向かい克服
しながらひたすら約束の地に向かってひた走る。
そして最後に約束の地の扉を開ける。そうすると真っ暗だった暗闇に明るい光が差し込む。
それは、いよいよ友情の壁を越えて、恋への道への扉なのかもしれない。

by はなゆめ爺や

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「日本の黒い霧」 松本清張 

松本清張 「日本の黒い霧」(上)(文春文庫)
「下山事件」 官僚、政治家の汚職大疑獄「昭和電工疑獄」「造船疑獄」
戦後初の「日航機墜落 木星号事件」などの真相に清張の推理が迫る。
「下山事件」日本最初の国鉄総裁下山の鉄道轢死事件を扱う。いくつかの清張推理の中ではこれと、北海道札幌で起きた白鳥警部射殺の「白鳥事件」が犯人らしき人間までいきついて真相に近くなっている。
 面白いのは「木星号墜落事件」。当時はアメリカ占領支配時代。事故が起きたとき、GHQは、墜落現場は浜名湖湖上で、全員救出に成功と発表。それで、地元警察や新聞記者が現地に飛ぶ。しかし、墜落したはずの機体はどこにもない。すると一日おいてGHQは実は三原山に激突、全員死亡と発表。なぜ最初浜名湖の偽情報をだしたのか。ここを清張が
推理する。
 2大政界疑獄では、清張がいつも指摘するように、ここでも下級官僚が自殺している。
下級官僚の哀れさと屈折感を哀切をこめ清張の推理がなされる。

松本清張 「日本の黒い霧」(下)(文春文庫)
下巻は清張が別途作品にした「帝銀事件」、「松川事件」「公職追放とレッドパージ」などが俎上にあげられている。
 上下巻を通じてわかったこと。アメリカは戦争直後は日本を戦争をしない平和を愛する
そしてどこよりも自由で民主的な国家を実験的に作ろうとしていた。だからそんなときに生まれた憲法は、変えないほうがよいのかもしれない
この自由、民主的で開放的気分を味わった日本国民の風土は今も綿々と生き続けている。韓国は呉善花さんの里帰りの入国を拒否。中国は、よくテレビにも出演、中国を代弁する朱健栄氏を拘束、上海当局が現在取り調べをしている。日本は、韓国の愛国政治家の入国を認める。そして政治家の抗議行動をテレビが仰々しく報道する。
 中日、朝日を読んでいるけど。社説や意見をみていると中国、韓国の代弁をしているのではと時々錯覚する。
 さて理想を追った自由、民主国家作りが変貌したのが朝鮮戦争。松川事件、帝銀事件、下山事件、レッドパージ、これらの事件はすべて朝鮮戦争とむすびついている。

by はなゆめ爺や

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「幸福な生活」百田尚樹

オチが読めてしまうものもありますが、それぞれの話が短いし、バラエティがあっておもしろいです。
どれも一定の品質です。後味の悪いものもない。

ネタバレになるのでさらっと書きます。
夢オチ(?)は、「輝く夜」にもありました。反則のような気がしないでもない。幽霊が登場するのは許せるんですけどね。
文庫化にあたって収録された作品は、うまいと思います。オチを知ってから読み返し、ちょっと無茶じゃないかとも感じたのですが、すべて清楚な新妻の設定と考えれば……いけるかな。
痴漢をネタに脅される話は、鞄の中身のせいで警察に行けなかったことを最初にほのめかしておかないと、フェアじゃない気がします。
妻との出会いは仕組んだものだったとか、ママには意外なかっこいい過去(?)があったとか、ニヤッと笑ってしまうものもありました。なるほど、旅行というより巡業ですね。

百田さんの作品では、「風の中のマリア」「夢を売る男」の次くらいに気に入りました。
長い小説になると、百田さんが描く女性たちについていけないと感じるのですが(「プリズム」と「モンスター」)、これは短いですからね。
ついでに言っちゃうと、「影法師」は袋とじがない方がよかったと思うタイプです。
「海賊と呼ばれた男」は、石油のにおいを嗅ぐ真似をしてハッタリきかせるところが好きですが、最初の奥さんを美化して終わるから、なんだか冷めてしまいました。
たくさん引き出しがあって、すごい作家さんだと思います。

by はなゆめねえや
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「火神被殺」 松本清張

松本清張 「火神被殺」(文春文庫)
中編集。
今どき、不倫は世間一般にあって、それがばれて会社での地位を失ったり、社会から非難されるということは殆ど無い。でも浮気相手が殺されたということになったら,話は全く異なってくる。
 浮気相手が殺されたとき、主人公は大阪に出張、商談中だったからアリバイは完全。しかし、不倫相手の交遊関係を警察が洗ったら、自分があぶりだされる。それは、妻に会社に不倫が知らされることになり、一時的にも重要参考人の扱いを受けることになることが想像される。それがまずい。会社から、家庭から抹殺されることになる。
 まさか妻は、不倫をしていることは知らないだろうと思っていた。でも妻は部屋の掃除をしていて天井裏に、彼がベルギー旅行の際不倫相手に買ってプレゼントしたテーブルクロスがあることを知る。
妻は何食わぬ顔をしていたが、主人公の不倫を知っていたのだ。
そして主人公もそのことに気付いた。
 ここから主人公の恐怖心と妄想はとどまることなく増してゆく。ここらあたりの心の揺らめき、清張の表現は迫真にせまる。主人公の恐怖、妄想と一緒に読者は旅を続ける。

by はなゆめ爺や

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「途上」 松本清張 

松本清張 「途上」(双葉文庫)
中編集。「信号」がそこそこ面白い。
私が大学のとき東峰夫という作家が「オキナワの少年」という作品で芥川賞を受賞した。すぐに本を購入して読んだ。中身も文章も全く質が低く、よくこんな作品が芥川賞を受賞
したものだと、芥川賞そのものに疑問を感じた。
沖縄返還直後だったから、出版社も便乗したのかもしれない。
 それから一作も東の小説はみたことがない。出版社が東の才能の無さがわかったからだ
ろう。それでも芥川賞をとったという金字塔は残る。
 東もその後大変だったと思う。ホームレスまでやったとどこかで読んだ。
芥川賞というのは時に、変ないいまわしとか生硬な下手な文を画期的な表現だと称して
賞をあたえる。でも、賞受賞作品は、読まれてもその後は読者から敬遠される。
 よくこんなやつがという芥川賞作家が東以外にもいる。清張は、読まれない作品は良い
作品ではないということと、芥川賞なるものが如何に現実から遊離したものかを、この
作品で主張している。

by はなゆめ爺や

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「駅路」 松本清張 

松本清張 「駅路」(新潮文庫)
中編集。
半分の作品はすでに読んでいる。読んでいない作品のなかでは「偶数」と最後の作品「陸行水行」が面白かった。ここでは「偶数」の感想を記す。
 有名大学をでているのだが、協調性がなく仕事への意欲も少し欠けているのか、主人公は、他の同期がみんな課長に昇進してゆくなかずっと課長補佐のまま7年もとめおかれている。
 主人公はその原因を前の上司がひどいやつで自分を嫌っているためだと思っている。しかも間が悪いことにその課長は一旦別のところへ異動したが、再度部長に出世してまた主人公のところに戻ってきている。日々自分の不遇は部長のせいであると思い、部長を殺そうという気持ちがつのってくる
 あるとき部長に愛人がいることを知る。そして部長が偶数日には必ず21時に愛人のアパートに訪れることを知る。そこで偶数日の20時に彼女のアパートにゆき、殺人をおかして逃げる。そのあと部長がやってくる。部長が不倫の末殺人犯に疑われ、それが公けになると、逮捕されようがされまいが、部長は会社でも社会でも抹殺されることになる。
主人公の殺人は成功したように見えた。主人公は殺人の証拠となる指紋がついている、絞め殺したひもとアパートでだされた湯呑茶碗をポケットにいれ、タクシーを拾い自分の家に帰ろうとする。
 そのとき証拠となる紐と茶碗をどこかに捨てようとおもうのだが、どこでも誰かが見ているような気がして、なかなか捨てられない。
ここからが面白い。会社で恵まれない人間と小心者の殺人者の心理を鮮やかに描いている。

by はなゆめ爺や

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「虎と月」柳広司

十代前半の若者も楽しめるように書かれたというだけあって、読みやすかったです。
というか、薄さのわりに説明臭いところやまだるっこしいところがありました。同じことを二度も書かなくていいとか、いくらなんでも主人公は鈍すぎるだろうとか……。

授業で「山月記」をやったとき、国語の先生が「日本人が作ったものだけあって、ここに出てくる漢詩はそんなに巧くないな」みたいなことを言っていました。
まぁ、「天才だった男が作った詩」「虎になってもなお知能やセンスは失われていない」という設定だから、どうしても要求が多くなってしまうんじゃないかなと。
私にはうまい下手なんてわかりませんでした。
この作品に引用されている故事とか漢詩とかは、なんとなく見覚えがありましたが、あんまり国語の勉強に熱心だったわけじゃないのです。

漢詩の解釈がトリックになっているのは面白いです。
「虎になんてなっていませんでした」というオチじゃなくてよかった。

高校時代に知った作品としては、「山月記」より「狐憑」のほうが印象的でした。
この2作以外は知りませんが、じいやの棚には中島敦の作品集もあったので、いずれ読んでみようかとも思います。

by はなゆめねえや

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たまには犬ブログ

久しぶりにゆめことお散歩に行きました
普段は、はなこ=ママ ゆめこ=爺や担当なので


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このお尻を見ているとミニブタを飼っているのではと錯覚してしまいますが

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そ、そうだね


はなこと一緒のときには棒切れを投げて「持って来い」して遊びます
ゆめこの場合・・・

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うまいのか?

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そんなこんなの冬真っ最中ですが
水仙の花ががんばって咲いていました

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春が待ち遠しいね

ということで続く(かな?)


by はなゆめママ

| 日記 | 16:57 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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 「黒地の絵」 松本清張

松本清張 「黒地の絵」(新潮文庫)
中編集。収録されたどの作品も秀作ぞろい。すべて既読作品。
是非このなかで読んで欲しい作品は本のタイトルにもなっている「黒地の絵」。
ジブリの「風立ちぬ」は観ていないから軽々に批評はできないが、なぜかあまり好きになれない作品の予感がする。
戦争。未経験ゆえにどれを読んでもリアリティを感じない。今映画になっている「永遠にの0」や、妹尾河童の「少年H」もそんな作品。戦争の悲惨さ、平和の尊さが全面にデフォルメされすぎている。それがかえってあざとく、戦争表現そのものが大袈裟なわりに戦争の真実が伝わってこない
 清張のこの作品、第2次大戦の余韻が残り、朝鮮戦争最中、アメリカが北朝鮮中国軍に押され敗走をしているときの九州のある町でのことが描かれている。
 朝鮮に行けば真っ先に殺戮される前線においやられる黒人兵300人がMPのゆるんだ規律のなか、集団脱走をする。黒人兵の目的は異様。あたりかまわず女性を見つけてレイプすること。その逃走した黒人の捕獲に、MPはあまり熱心でない。町は同報無線で戸締まりをして外へはでないよう注意を促すが警察も全く動かない。
 進駐軍は、黒人兵が何をするかわかっていながら脱走させ好きほうだいさせてから捕獲にはいる。黒人は戦死する確率が最も高いから、どうでもしろやというわけ。
妻を目の前で犯された主人公の復讐にいたるまでの執念を読んでほしい。
清張は少しも戦争とはなんて大上段にふりかぶってはいない。でも「永遠の0」「少年H」
より戦争の本質、むごたらしさを強烈に読者に植え付ける。素晴らしい作品である。
タイトルも作品を言い当てたこれ以上ないタイトルである。

by はなゆめ爺や

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「犯罪の回走」 松本清張 

松本清張 「犯罪の回走」(角川文庫)
左翼、労働運動家、革新政党の組織幹部というのは、女性関係に結構だらしなく、限度節度をわきまえず泥沼に落ち込む人間が多い。保守系も決して女性関係での問題は少なくないが、だいたいがバーの女性とか芸者が多く、しかも保守はそのありさまから、愛人関係を受け入れる風土が一般にありあまり問題にならない。
 それに比し、左翼党は、あまりに道徳的できれいごとを主張するものだから、ただれた女性関係が発覚すると、組織的に厳しい糾弾をして組織から追放することがある。
 こんなことになれば、糾弾された当人は、組織唯一で頼っていたため、世の中で暮らしてゆくことができなくなるか相当に困難になる。
 この作品はそんなことを思い出させる。

by はなゆめ爺や

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「三面記事の男と女」 松本清張 

松本清張 「三面記事の男と女」(角川文庫)
短編集。
巻頭作品「たづたづし」でまたまたびっくり。課長になったばかりの官僚の主人公が愛人を絞め殺そうとする場所がまた私の故郷長野県富士見町だからだ。
清張は富士見町にも何回か来て犯罪をするには格好の場所だと思ったんだろう。
絞め殺したはずの愛人が、上諏訪の駅の近くの喫茶店で記憶喪失になって働いていることを地方紙で主人公が知り、その喫茶店にゆくところから物語は核心にはいってゆく。

by はなゆめ爺や


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「ビター・スウィート・ビター」沢木まひろ

日本ラブストーリー大賞受賞作です。(「さくら動物病院」の前年)
性描写が具体的です。がっつり喘いだり、生殖器の形を描写したり。読んだ大賞受賞作はこれで4作目ですが、他はそのあたりあっさり流していた気がします。
受賞時点でプロだったということもあり、完成度は高いと思います。

途中で視点が変わるのですが、第一部のヒロイン目線では荒っぽそうな男に思えたヒーローが、第二部で語り手になったら一人称が「僕」で、意外な感じはしました。
話としては面白いですが、男性視点で「彼女は美しい」「こんな風に言われると抱きしめたくなる」「彼女を連れていると誇らしい」と恋人の美しさをたたえられると、距離を感じなくもない。

「体だけの関係は複数の男性と結ぶけれど、誰かを好きになるつもりはない。家族なんていらない」というヒロインが、純粋(「心正しい」とヒロインは言う)なヒーローと出会う。一度不感症になり彼を遠ざけようとしてみるも、最後は心通じ合った最高のエッチをして、彼と生きていくことを決めて、ハッピーエンド。
彼女が今の生き方を決める上で大きな影響を与えた女性(美容師としての先輩)も終盤に登場し、彼女を新しい人生に踏み切らせるような話をしてくれて、うまく収まっています。
映画やドラマのノベライズとか原作を読んでいるような気分でした。

ただまぁ、ストレートなラブストーリーはあんまり好みじゃないとわかりました。

by はなゆめねえや

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 「突風」 松本清張

松本清張 「突風」 (中公文庫)
短編集。
結婚するまで男を知らなくて、今でも男は夫しかしらない貞淑で身持ちも固い妻がいる。
結婚12年、夫は妻に飽きてきた。で、外に浮気しているバーの女がいる。
 妻がそのことを知り、バーの女に夫と別れるようお願いする。バーの女はあっけらかんと妻に夫のことは好きではない。バーのお金だけでは生活できないのでしぶしぶ夫とも付き合っているという。更に調べるとバーの女にはヒモがいて同棲生活をしている。
 妻はヒモにあい、バーの女に夫と別れるようお願いする。そうお願いしている間に、ヒモが妻のことを好きだと言い、抱きたいと言い出す。何回かしつこく言われている間に妻はよろめき体をヒモに投げ出す。そこから話がまわりはじめる。

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 「断崖」 松本清張

松本清張 「断崖」 (双葉文庫)
短編集。
面白いのは本のタイトルにもなっている「断崖」だが、この小説男女の淫微な秘め事が主題になっているためここでは書けない。
びっくりしたのは巻頭の作品「濁った陽」。この前に感想を書いた「中央流沙」と物語の内容が8割がた同じ。
 違うのは「中央流沙」が下級官僚のやりきれなさやシニカルな態度を主題としているところ「濁った陽」は殺人事件のトリックの奇抜さを主題にしているところ。

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「中央流沙」 松本清張 

松本清張 「中央流沙」(中公文庫)
この作品は、高級官僚の利権疑惑とそれを見つめる下級官僚の態度を冷ややかな目でみつめる清張得意の官僚物。
 この作品で目をひくのは、利権、汚職の利益、うまみを享受している高級官僚がそれらが露見されそうになると、組織的にどう対応するかの方法。
 だいたい汚職というのはまず下級官吏がつかまり、それがだんだん上に登りつめてゆく。
その組織の構造上、のぼりつめる過程で、かならず汚職の要に位置する役人がいる。高級官僚からいわれるまま唯唯諾諾と命令に従っている下級官僚の最高の地位、それは課長補佐。この課長補佐の口封じをするため、何とこの作品では高級官僚の口利きが課長補佐に自殺するよう迫るのである。その代わり、残った家族は今よりも数倍良い暮らしを保証すると言うのである。こころおきなく自殺して組織を守ってくれというわけ。
 この作品では課長補佐はそれを拒否するが、組織を守るため、高級官僚を守るためとで過去自殺した下端役人もいたんだと読後思った。

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「永遠のとなり」白石一文

読みやすかったです。
白石さんの作品は、料理がおいしそうです。トルコ風の焼き魚とか、もつの赤ワイン煮込みとか、ピーナッツバターのパスタとか、いい肉を使ったハンバーガーとか……。
この本の終盤に出てくるバイキングの描写も、おいしそうでした。

IMG_1053.jpg


あとがきにもそんなことが書いてありますが、作者が実際に経験したことが活かされているのだろうと思います。もちろん話としてまとまっていますが、書きながら自分に問いかけていたんじゃないかとか、似たような体験があったんじゃないかとか、そういうことを感じる内容です。

主人公が男性であっても楽しく読めるときはあるのですが、この青野さんにはついていけない部分がありました。
不倫で捨てた女に数年経っても恨まれているとか、公園でウイスキー飲んで休憩しながらサイクリングとか、友人の妻が夢に出てきて久々に(うつ病に伴う精神性勃起障害があったそうな)興奮したから「何かの機会にその恩義に報いたい」とか。
病気なんだからゆっくり休んでいいのですが……どうも、ね。

これもあとがきで引用されているのですが、「私は私という人間が本当に嫌いだったのだ」と主人公が自分の人生を振り返り、「自分だけは、いまの自分というものを根本的に愛し、認め、許すようにしようと言い聞かせ(る)」というくだりがあります。
そういえば、「彼が通る不思議な~」には、「生きる気持ちを維持するために必要なのは夢や希望なんかじゃないんだ。自分が好きだってことなんだよ」というセリフがありました。
あまり素直に物事を受け止められない性格なので、愛し・認め・許してあげる「自分」はどれほどのものなのか、自分自身にそれだけの価値や必要性があるのか、と突っ込みたくなる。
あ、もちろん子供は別です。ふさわしい自尊心を持つべきだと思います。

いろいろ考えさせてくれる本でした。


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 「憎悪の依頼」 松本清張

松本清張 「憎悪の依頼」(新潮文庫)
短編集。
巻頭の表題作「憎悪の依頼」が面白い。
私という主人公は、金銭貸借のもつれから川倉という男を殺害したことになっている。しかしそこにはもっと他の原因がある。
 私には二年来付き合っていた彼女がいた。その彼女は、映画でも、喫茶店でも、観劇でも、言えば必ず応じてくれた。ところが、手ひとつ握ろうとしても拒む。まして、キスをしたり体の関係などとんでもない。なんとかしようと箱根に旅行にさそった。彼女は承諾してくれ一緒に箱根に連れて行った。これで待ちかねたようにキスを迫るが彼女は強固に拒否。彼女は一人風呂に入る。結局2人は2時間ばかりして帰京することになった。
 そこで友達の川倉に彼女ほど硬く変わった女はいないというと、川倉が3万円くれたら
彼は彼女をおとしてみせるという。
 それで3万円渡すと、次の日彼女と手を握ったという。また3万円渡すと、キスをしたという。そしてとうとう最後まで次のときいったという。たった2週間ほどの間に・・・。
彼は2年間かけてなにもなかったというのに・・・。
 その報告を受けたとき彼と川倉はしこたま酒を飲んだ。草むらにでたとき川倉が立ち小便をした。その背中を見たとき急に憎悪がわきでた。近くにあった石で思いっきり彼の頭をぶったたいた。

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