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藤枝梅安 6&7

書店に6巻だけなく、先に7巻を読みました。
順に読んだほうが、気分は盛り上がったのか、わかりませんが。

梅安影法師
「影法師」は梅安を仕掛けようとした男を指しています。
一度目は患者に化け、二度目は女装して。
「うまい仕掛けを思いついた」「梅安に使う前に、別の相手へ試してみようか」等々、
読者の期待をあおっておいて、女装とな。
もっと、特殊な道具を使ったり、スパイ活動したり、凝ったものかと思っていた。
プロの目を欺くのだから、凄腕なのかもしれないけれど。
十五郎の登場は、タイミングが良すぎる|д゚)

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梅安冬時雨
未完です。
色々な人が出てきて、これから話が収束していくのかと思うところで、ブチッと終わる。
前々巻から出ているおしまは、おもんに代わって存在感があるのだけれど、
もしも話が続いていたら、この巻で亡くなっていた気がする。

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もう一人の仕掛け人である彦次郎、武器が吹き矢で、
直接ブスッとやる梅安に比べてインパクトが薄く、あまり凄そうに思えない。
梅安は、十五郎を仕掛け人にしたくないと言っているけれど、
すっかり頼りにしているし、本人もこの世界にどっぷりつかっていると思う。

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巻末の対談で、
「ハーレクインのヒーローはどう思いますか?」
「なにそれ?」
それはそれ、これはこれ、ですね。どちらも「こんな男いねぇよ」ですが。
北原亞以子さんの、池波さんは文章が独特という解説は、よく分かります。

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池波正太郎 『梅安針供養』『梅安乱れ雲』

主人公がひいきにしている「おもん」、
しょっちゅう「少し太ったのではないか」と言われている。
もちもちしているんでしょうね。

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「梅安針供養」
記憶喪失の若侍を、梅安たちが保護するという話。
梅安ができるのはここまでなんでしょうが、
実母も異母兄も暗殺され、家来の間にも派閥があって、
記憶が完全に戻らないこの次期跡取りが大丈夫なのか。
これからはもう、スーパーマン(梅安)が邪魔者を消してくれない。
分かりやすく血なまぐさいです。

「梅安乱れ雲」
「針供養」の後書きを書いた人が、
『今度、お前をモデルにして書くぞ。若くてかっこいい殺し屋だぞ。
 かっこよく死なせてやるからな』
と言われたそうです。
その、かっこいい殺し屋が出てきます。
どちらの側にも立てず、どちらにも義理があり、身を亡ぼす。
鬼平の密偵にも通じるものがありますね。

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池波正太郎 『ないしょ ないしょ』

「雲ながれゆく」や「夜明けの星」と同じく、女性主人公の話。

基本的に、主人公の知りえたことしか書かれていない。
だから、何やら過去にありそうな人物が、主人公に何も言わずに死ぬと、
読者にもわからないままです。

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これまた、「襲った男を憎めない」というパターン。
最初は憎んでいて、男へ出す汁ものにネズミの糞なんかいれちゃうんですが、
男が死んだ後で、「あの人があんな風に荒れたのは、原因があった」と知る。
元凶というか、もっと大きな悪の存在を知って、
加害者だった男を被害者と認識したらもう、情というか母性というか、
憎めなくなっちゃうんですな(;'∀')
最期には、優しい夫のある身ながら、「もうすぐそちらに行きますよ」と、
夢の中でその暴行男に声をかけている。

時代ものだから、ね。
いや、現代でも、「あの人は私がいなきゃだめだから」と暴力的なパートナーに
添い続ける人はいるか。
でも、美談じゃないですね。

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仕掛人・藤枝梅安(再読)

ブログに書いた覚えはなかったけれど、ちゃんと書いてありました。
3年前なので、内容はほとんど覚えていませんでした。

>3巻で梅安が、「女を仕掛けたのは一人だけ。実の妹だ」と言っています。
これは、仕掛人(暗殺者)の道に足を踏み入れたばかりの知人に、
「今なら引き返せる。女を仕掛けたら、もう戻れない」
などと諭している中でのセリフでした。
自分の経験を誇張して、相手を躊躇させようという考えかもしれない。

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印象に残るエピソードは、一回目と同じですね。
「蔓(仲介人)を信頼できなければ、仕事は受けられない」
「○○の持ってくる仕事に間違いはない。必ず、生かしておいてはならない人間だ」
と説明が入るんですが、仲介人が騙されていたり、私利私欲で動いていたり、
危なっかしいこともある。

あと、雑誌に連載された連作娯楽小説(byウィキペディア)なだけあって、
毎回サービスのように濡れ場が入ったり、人物のおさらいをしたり。

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長編も興味あるのですが、鬼平や剣客商売ほど人気が無いのか、
近所の本屋にはありませんでした。残念(*´Д`)

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養老孟司   「猫も老人も、役立たずでけっこう」

「なんかこの本、読んだことあるような気が。
 まぁ、エッセイだし。先が読めて困るようなものでもないし」
と思いながら読了。

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「六十過ぎたらどこかしら悪いんだから、病院なんて行かなくて結構」
これはまぁ、そうでしょう。
壁に便を塗る老人も、床にお尻引きずる猫も、けっこう……とは言えない。
頭がしっかりしている老人や、可愛げのある老人なら、
猫と同列で「けっこう」なのかもしれない。

「生きているだけで迷惑」「私は猫と同じで役立たず」と言ったら、
「いえいえ、そんなことおっしゃらずに」と言ってくれる人が
大勢いるからこそ書ける本でしょうね。
ボケてきたら、「先生の衰えた姿は皆さん見たくないでしょうから」と、
尊厳死させてもらえそう。

この本読んだ後で、シングル介護や遠距離介護の記事なんか読むと、
「筆者みたいな老後が送れるのは一握り」と思うわけだ。

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