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帚木蓬生 「風花病棟」

表題作はなく、医者をテーマにした短編集に意識的に花を取り入れ、
まとまりを出しています。
黄色い彼岸花なんてあるんですねぇ。

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で、収録作ですが、「閉鎖病棟」ほど時代を感じさせず、熱すぎず、
するする読めました。
軍医経験(父島とサイゴン)のある人物を題材にした話も、淡々と。
英文で書いたはずの手紙や、英語で語ったはずの心情は、
ここまでニュアンスが伝わるものかと思いますが。
衷心より云々、みたいな。

あとがきで、「白血病になって、患者側としての経験を論文として発表した」とあって、
雑誌の情報もあって、当然本名もオープンにしています。
転んでもただでは起きない。
田舎の医者を書いた人というと、南木さんが浮かびますが、
もっと引き出しが多くエネルギッシュな印象です。

| 日記 | 00:42 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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老犬と服

病気で毛が抜けたブーグルのため、カ〇ンズで服を購入。

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イメージ(公式オンラインショップ)

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現実

ぱっつんぱつん
とりあえず、フードは被れない。襟巻。

ビーグルの特徴である「先だけ白いしっぽ」も、裸になってしまった。

| 日記 | 00:15 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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司馬遼太郎   「覇王の家」(下)(新潮文庫)

 この作品、家康の天下をとるまでの軌跡を描いている作品と思って読んだが、実は違っていて作品は関ケ原の戦い直前まで。それで気が付く。この作品が信長の天下を取り光秀に殺害するまでを描いた「国盗り物語」に続く作品で、その後「関ケ原」「城塞」に繋がり織田、豊臣、徳川3代にわたる長大な物語になっていたことを。

 今まで司馬の熱心な読者でなかったので、今頃になり未読作品を読んでいるのだが、今でも司馬作品は多くの人に読まれているのだろうかと少し首をかしげる。

 司馬の作品は文学というより、司馬の歴史に対する解釈論である。

司馬作品の多くは、昭和40年代に出版されている。当時はNHK大河ドラマの全盛期。それを見て、その後、家庭で酒場で歴史の解釈を口角泡を飛ばすことが世の中の風潮となった。

 司馬の作品はその潮流のど真ん中にいた。

 この作品では、徳川と豊臣が戦った「小牧長久手の戦い」が延々と描かれる。現在の小説なら数ページで終わる。

 それが370ページにもなるのは、起こる事象について、司馬がひとつひとつ彼の解釈を長文にしたためているからである。

 多くの人が歴史に登場する人物、事件についてああだこうだと言い合った時代を背景にしているから、こんな解釈小説が流行したように思ってしまう。

 「小牧長久手の戦い」は家康が織田信長の次男織田信雄に要請され戦ったいくさである。家康はこの戦いに勝利するのだが、何と信雄が家康を裏切り、豊臣に寝返る。

 そのため、勝利した家康が卑屈にも秀吉の家臣となり関ケ原の戦いに参戦することになる。

 上巻では、信長により、家康は息子信康を自害に追い込む。
 よくも、ここまで忍従することに驚くとともに、家臣たちを抑え込み統制したことは奇跡とさえ思う。

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| 日記 | 06:32 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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宵越しの図書カードは持たない(19’後半)

何故19’前半が無いかって、確か資格試験の参考書か何かを買って、
ネタにならなかったんだと思います。

1冊は、「ねこがかわいいだけ展」のテンションを引きずったまま、
「必死すぎるネコ」。
もう1冊は、インスタグラムやなんかで見かけた四コマ漫画で、
「拾い猫のモチャ」。

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どちらもクスっとさせてくれるんですが、1日1枚(1ネタ)くらいがいいですね。
まとめて読むと味わう余裕が無いというか、飽きてくるというか( ̄▽ ̄;)
漫画でも、「ニャアアアン」や「悪のボスと猫」くらい笑いに走っていたり、
夜回り猫くらい1つ1つが濃かったりすれば、1冊じっくり読めるんですが。
モチャは、ほのぼの、あるある、しみじみ、な感じの作風でした。
「ああ。またこのパターンね」となってしまう。

写真も、「かわいい展」で引き伸ばされるようなのは確かに面白いですが、
インパクトの小さいものもあるわけで。

だから、臨時収入がなければ買わなかったタイプの書籍だな、と。

おまけ:天疱瘡で毛が抜け、肌が赤くなったので、服を着せてみた。
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| 日記 | 00:43 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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梨木香歩 「西の魔女が死んだ」

映画にもなったはず。
爺やの本棚で、手に取りやすい箇所にあり、なおかつ薄かったので、
秋の夜長の読書に選出。

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女子中学生にしちゃあしゃべり方が気取っている気もするけど、
クオーターの繊細な少女ならありなのかなと。
魔女といっても、不思議なことは起きません。
「魂脱出成功」のメッセージも、生前に書いておいたのでしょう。
近所の粗野なおじさんとの和解を変に盛り上げず、
転校先で主人公が上手くいったのも努力の結果という展開にしなかったのは、
いいと思います。世の中そんなもの。

視点の移動があってちょっと読みづらいですね。
その時の主人公の立場では知りえなかったことも、いろいろ挟んでくる。
親が口にしなかった気持ちや事実とか、2年後や大人になってから理解できたこととか、
読者と主人公を置き去りにして盛り込んでくる。
同時収録の短編みたいに、言葉遊びも入れてノリで書いた文章だったら、
そんなものだと思うのですが。

| 日記 | 00:09 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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